商談中?
新聞の折込広告でオープンハウスという表示を見たことがあると思います。
オープンハウスというのは、家を公開するのでどんどん観に来てくださいということですね。
話は変りますが、私たち仲介業者はお客様に物件を紹介する前に売主から売却を依頼されている業者
に確認を取ります。
どういう確認かというと、その物件がまだ残っているかどうかということです。いろいろな業者さんから物
件の情報を入手していますので、その都度確認しないと終了している場合があるのです。
そして商談中というのは、現在買主が現れて契約成立に向けて進行中という状況をいいます。
例えば値段をもう少し負けて欲しいと交渉中であるか、値段は合意したけど買主側が資金手当てのメド
がまだ付いていない場合(住宅ローンの手続き中の場合)などです。
値段について交渉がまとまっていない場合は売主側はより高い値段で購入する買主を探すことがありま
す。住宅ローンの手続き中の場合は新たな買主を探すことは通常中断します。
もとに戻って、オープンハウスをしているというのは新たな買主を探すという行為ですよね。
先日、日本○○流通の千里中央店からある物件がオープンハウスをしているのでお客様にご紹介した
いということで連絡をしました。返ってきた答えは「商談中です」
「オープンハウスをしているのだから案内はできるのですよね?」
「業者さんのご案内はお断りしています」
「オープンハウスをしているのに案内できないという理由を教えてください」
「すでに商談が入っていて、オープンハウスはしたくなかったんですがスケジュールの関係で広告が出て
しまいました。」
「ああ、広告を止められなかったんですね。そういうことならわかりました。」
そうしていると、また本日オープンハウス開催の広告が・・・。
念のために商談が解除されたかと思って電話してみると「商談中です」
なにがなんでも自分のところで買主を見つけたいようです。
気持ちはわかりますが、早く売りたいであろう売主からするとどうなんでしょうか?
私には媒介契約を結んだ売主に対する信義則(依頼を受けたものとしての誠実性)に疑問があります。
大手業者なのでそういう行為はしないと思っていたんですが。
売主には分らないでしょうね。こんなことやっているなんて。
こういうことがあるから、日本もアメリカと同じように売主側の仲介業者と買主側の仲介業者は兼任でき
ないようにすればいいのにと思うのです。
利益相反行為を防ぐのが主な理由ですが、業者の信義則違反を防ぐこともできますから。
また、業界のモラルの低さと自分の無力を思い知らされるのでした。