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住宅ローンあれこれ(その4)

住宅ローンの申し込みの流れをご紹介しましょう。いろいろなパターンはありますが、一例と思ってくださ
い。

物件決定→(事前審査→)本審査→契約→実行 という手順です。

このうち今回は事前審査というものについて説明します。事前審査というのは売買契約が結ばれる前に
行われることが多いものです。

どうしてかと言うと、住宅ローンを利用する方は通常売買契約に「ローン特約」という条項を入れます。この特約は、「もし住宅ローンを受けることができなければ白紙解約して手付金もそのまま買主に返還しますよ」という特約です。この特約がなければ住宅ローンがだめな場合でも手付金は売主に没収されてしまいます。

1割から2割の手付金が一般的なので、3000万円のマンションなら300万円から600万円が無くなることになります。痛いですよね。そのために、ローンがだめだったら許してねという特約がついています。

では、売主の立場になって考えてみましょう。売主は買主の住宅ローンが承諾されるまで不安な状態が
続きます。その間、販売活動は停止されるか、他の問い合わせがあっても優先的には取り扱いができません。チャンスを逃すことにもなりかねないのです。

そこで、売買契約を結ぶ前に、ある程度ローンの審査を済ませておいて契約締結後スムーズに審査を通
してもらうように買主に手続きを求められるのです。事前審査に通れば本審査が必ず通るということでは
ありませんが、審査項目に大きな変更がないかぎり大丈夫です。

大きな変更というのは、例えば「勤務先が変る」「他の借入の返済が遅れる」「融資金額が増える」など
があります。事前審査は銀行によって審査にかかる期間がずいぶん違います。早いところでは2日、遅い
ところなら2週間以上かかります。そしてこの事前審査が通っていれば本審査は3日から1週間で通りま
す。

事前審査の審査内容は本審査とほとんど変らないところが多いのですが、銀行によってはスピードを重
視するために申込人の審査だけして購入物件の審査をまったくしないために本審査の申込をしてから×
ということもあります。その銀行をあてにしていたらとんでもないことになるかもしれません。

いきなり本審査を申し込むことももちろんできます。でも、事前審査を申し込むメリットもあります。それは
本審査申込の時には審査に必要な書類の原本を求められるので、複数の銀行に申込することができな
いのです。源泉徴収票を会社に何枚も作ってもらうことは不可能ではないにしてもわずらわしいでしょう。
役所に発行してもらう書類も何枚も必要になります。不動産の謄本一つでも1部1000円です。

私が事前に審査を申し込む場合は複数の銀行に書類を提出しOKとなったところから一番条件のよいところを選ぶようにしています。いわゆるコンペを銀行にさせるのようなものです。そして最終的にはお客様に
選んでいただきます。事前審査は通ればいいのではなくて、住宅ローンを選ぶための重要な手段なので
す。